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質疑応答の英語

1. 質問することは大切なマナー

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プレゼンテーションの終わりに位置する質疑応答(Q&A session)は、オーディエンスがしっかりと発表を聴いていたという姿勢を表明するだけではなく、発表者とオーディエンスが直接コミュニケーションをとるための貴重な機会となります。

オーディエンスが質問をすることで、参加者の間で発表内容に関する理解を深めたり、活発な議論や新しいアイディアを生み出すことができます。

でも、これを読んでいる人の中には、質疑応答の場で質問をするのも、質問に答えるのも苦手という人が少なくないかもしれません。でも、どうぞ安心してください。質疑応答は、たとえ英語でも、適切な表現を身につけて経験を重ねれば、誰でも必ずうまくなります!

ここでは質疑応答について、プレゼンター(発表者)や討論者(panelist)といった登壇者とオーディエンス(聴衆)に分けて、実践で使える例を交えながら紹介します。

2. オーディエンス側の問題:質問できない2つの理由

さて、実際にオーディエンスをしたことがある人なら次のような経験があるはずです。

  • 何を質問したらよいか分からないので、今回は質問しないでおこう。
  • 質問したいことがあるが、英語の表現が思いつかないので質問するのはやめておこう。
主にこの2つの理由から、なんだか寂しいQ&Aセッションになってしまいがちです…。

3. オーディエンス側の解決:積極的に質問するために!

前項で挙げた2つの問題の改善案を次のように提案します。

「何を質問したらよいか分からない」パターンの場合

発表者が発表している間、あなたはただなんとなく発表者を見ていませんか?このパターンは発表を聴いているのではなく、見ている状況で起こりがちです。しっかりと発表内容を聴いていれば、気になるポイントが少なからず出てくるはずです。

例えば、〇〇の改善には▲▲が良いというテーマのプレゼンならば、ほかに□□はどうなんですか?といった代替案の提示、調査の結果に円グラフが出てきた発表ならば、その円グラフのその他の回答にはどのようなものが寄せられたのですか?など、些細なことでもいいので、生まれた疑問を解決しましょう。

英語の聞き取りが苦手でも、発表者が繰り返すキーワードから、発表者が何を言いたいのか類推することもできます。そのような状況なら、例えば「何番目のスライドで私はこのように理解しましたが、それであっていますか?(あなたが言いたいのはこういうことですか?)」のような質問(フレーズは次項)もできます。自分が少しでも気になったことは、ぜひその発表セッションの中で解決しましょう。

「質問したいが、英語の表現が分からない」パターンの場合

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この問題は、自らの質問の型を作ることで解決できます。以下、よく使われる型を示します。

Step 1: 自分の名前・所属を伝えた上で、発表者への感謝を伝える。

Thank you for your wonderful presentation. I’m 〇〇 from class ☓☓. 

(発表内容に関して、新たに学んだことを述べてもよい。I was able to learn how important X is for Y.)

Step 2: 疑問が生じた場所を明確に伝える。

Could you go back to your third slide? I didn’t understand 〇〇.

Step 3: 疑問点を質問する。

Could you explain it to me again?
What do you mean by that?
What is the difference between 〇〇 and □□?
How is 〇〇 different from □□?

Step 1と2の表現は繰り返し使えるので、Step 3の質問だけを考えれば良いことになります。

4. 登壇者(プレゼンター, 討論者)側の問題:なぜ質問が恐い?

質疑応答の時間が嫌いで、早く過ぎ去ってほしい。そのような経験はないでしょうか?質疑応答というものは、発表者がいかに準備したとしても予想外の質問により崩れ去ってしまう。そのような不安を抱える人も少なくないでしょう。質疑応答は、想定される質問には予め準備し練習しておく、想定外の質問に対処するフレーズを覚えておくことで突破できます。 (Yamanaka et al. 2019: 80)

登壇者(プレゼンター, 討論者)側の解決:Q&Aを乗り切るために!

前項で挙げた改善案を次のように提案します。

質問を想定しよう

質問の想定は、自分だけでできるものもありますが、友人に一度自分の発表を聞いてもらうことが一番です。疑問に思った点をその場で教えてもらえれば、その質問に対して準備しておくことができます。スライドの完成が発表前日になってしまった場合など、予行演習ができなかった場合は、せめて自分のスライドを別の言葉で説明できるように、また、単語・用語の意味を聞かれた場合にその意味をわかりやすく説明できるようにすることなどは自分で想定できる対処法と言えるでしょう。このように想定することは、他の類似の質問に流用できる可能性もあります。 (Yamanaka et al. 2019: 78-79)

想定外の質問に対処しよう

想定外の質問が来た場合、「パソコンを見ながら黙る」ことや「笑ってごまかす」ことをしていませんか?想定外の質問だからといって、質問になにも答えずに時間がただ過ぎるのを待つのは質問者に対して失礼に当たります。正しい対処法を学んでおくことでしっかりとその場を凌ぐことができます。以下、対処法です。 (Yamanaka et al. 2019: 80-89)

対処法①:聞き返す

質問に答えるためには、まず相手の質問を短時間で、正確に理解する必要があります。相手の英語が理解できなかった場合、次のようなフレーズで解決できます。

・Could you repeat your question?
(もう一度質問を繰り返してもらえますか?)

・Could you say that again?
(もう一度お願いします)

・I’m sorry, but can you explain that to me in a different way?
(すみません。別の言い方でお願いします)

・So, your point is …
(つまりあなたのポイントは…ということですね?)

対処法②:コミュニケーション能力を駆使して切り抜ける

 その場の知識では答えられない質問が来た場合、このフレーズで解決することができます。

・I think I understand your question. I’ll need to look into that. Thank you for making a good point. 
(質問の意味は理解できたと思いますが、私の方で調べる必要があります。ご指摘ありがとうございました)

・That’s a good question. Let me look into that and get back to you.
(良い質問ですね。その点について調べて後ほどお答えします)

・That’s an interesting point. I’ll have to think about that.
(それは大変興味深い点ですね。検討させていただきます)




「褒める」英語表現
 質疑応答の基本的な事項に関しては上記で説明した通りです。ここでは、質問する際のマナー、質問を受けた際のマナーである「褒める」ことについて説明します。質問をする際には、いきなり質問を切り出すのではなく、まず発表に対する肯定的フィードバックをすることが望ましく、逆に質問を受けた場合は、質問に対する感謝の言葉を述べてから回答することが望ましいでしょう。以下、フレーズです。

質問をする側
・Thank you for your wonderful presentation. Your slides were easy to understand.
(素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございました。スライドが見やすかったです)

・Thank you. I was able to learn a lot from your presentation.
(ありがとうございます。とても勉強になりました)

褒める際、発表のどこが良かったのか、具体的に褒めてあげるとより良くなるでしょう。

質問される側
・Thank you for your question.(ご質問ありがとうございます。)

・I hope I’ve answered all of your questions. Thank you very much.
(頂いた質問全てにお答えできていれば幸いです。どうもありがとうございました)

最後に、「これで答えになっていますか?質問の答えになっていると良いのですが。」(Does that answer your question? I hope that answers your question.) など、質問者に確認するとより良い回答になると思われます。


実際の流れ

<質問者>
Hi, I’m Koyo from class YF. Thank you for your presentation. I didn’t know the SNPs in a DNA base sequence was important at all. I have a question about your last slide. Does sunburn cause SNPs?

<登壇者>
That’s a good question. I’ll need to look into that. Maybe we can talk after this session.

参考文献
Yamanaka, T., Nishizawa, M., & Yamashita, M.  (2019). Rikei kokusaigakkai no tameno bigina-zu gaido [Project-based English Program in Action]. Tokyo: Shokabou.

Our thanks to Koyo Mori, Educational Supporter of the year 2019, for this contribution.



Key

「褒める」大切さ

どうやって褒めるか?

  • PNP (Positive-Negative-Positive) のパターン

「褒める」英語表現

質疑応答の基本的な事項に関しては上記で説明した通りです。ここでは、質問する際のマナー、質問を受けた際のマナーである「褒める」ことについて説明します。質問をする際には、いきなり質問を切り出すのではなく、まず発表に対する肯定的フィードバックをすることが望ましく、逆に質問を受けた場合は、質問に対する感謝の言葉を述べてから回答することが望ましいでしょう。以下、フレーズです。

質問をする側 ・Thank you for your wonderful presentation. Your slides were easy to understand. (素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございました。スライドが見やすかったです) ・Thank you. I was able to learn a lot from your presentation. (ありがとうございます。とても勉強になりました)

褒める際、発表のどこが良かったのか、具体的に褒めてあげるとより良くなるでしょう。

質問される側 ・Thank you for your question.(ご質問ありがとうございます。) ・I hope I’ve answered all of your questions. Thank you very much. (頂いた質問全てにお答えできていれば幸いです。どうもありがとうございました)

最後に、「これで答えになっていますか?質問の答えになっていると良いのですが。」(Does that answer your question? I hope that answers your question.) など、質問者に確認するとより良い回答になると思われます。

実際の流れ <質問者> Hi, I’m Koyo from class YF. Thank you for your presentation. I didn’t know the SNPs in a DNA base sequence was important at all. I have a question about your last slide. Does sunburn cause SNPs? <登壇者> That’s a good question. I’ll need to look into that. Maybe we can talk after this session.

参考文献

Yamanaka, T., Nishizawa, M., & Yamashita, M. (2019). Rikei kokusaigakkai no tameno bigina-zu gaido [Project-based English Program in Action]. Tokyo: Shokabou. Our thanks to Koyo Mori, Educational Supporter of the year 2019, for this contribution.
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