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質疑応答の英語

質問することは大切なマナー

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プレゼンテーションの終わりに位置する質疑応答(Q&A session)は、オーディエンスがしっかりと発表を聴いていたという姿勢を表明するだけではなく、発表者とオーディエンスが直接コミュニケーションをとるための貴重な機会となります。

オーディエンスが質問をすることで、参加者の間で発表内容に関する理解を深めたり、活発な議論や新しいアイディアを生み出すことができます。

でも、これを読んでいる人の中には、質疑応答の場で質問をするのも、質問に答えるのも苦手という人が少なくないかもしれません。でも、どうぞ安心してください。質疑応答は、たとえ英語でも、適切な表現を身につけて経験を重ねれば、誰でも必ずうまくなります!

ここでは質疑応答について、オーディエンス側と発表者側(プレゼンターやパネリスト)の視点に分けて考えてみます。また、英語による質疑応答で幅広く使える英文の例をご紹介します。

オーディエンスが質問できない2つの理由

オーディエンス側の視点から考えると、質問ができない理由は大きく分けて次の2つに分けられます。

  1. 何を質問したらよいか分からないので、今回は質問しないでおこう。
  2. 質問したいことがあるが、英語の表現が思いつかないので質問するのはやめておこう。

次のように考えることでこれらの理由が解決できると思います。

「何を質問したらよいか分からない」

発表者が発表している間、あなたはただなんとなく発表者を見ていませんか?発表を集中して聴いているのではなく、単に見ているだけという状態です。

テレビや動画コンテンツを観ているのではありません。あなたの目の前で話しているのは人間であり、あなたに何かを伝えようとしてくれています。しっかりと発表内容を聴いていれば、気になるポイントが少なからず出てくるはずですし、そのことを尋ねれば発表者は何らかのリアクションを返してくれるでしょう。

オーディエンスとしてまず心がけるべきことは、アクティブに耳を傾ける姿勢を意識することです。

例えば、「〇〇の改善には▲▲が良い」というテーマのプレゼンならば、「ほかに□□はどう思いますか?」といった代替案の提示が可能です。調査の結果に円グラフが出てきた発表ならば、「その円グラフのその他の回答にはどのようなものが寄せられたのですか?」など、些細なことでもいいので、生まれた疑問を尋ねてみることがでkるでしょう。

英語の聞き取りが苦手でも、発表者が繰り返すキーワードから、発表者が何を言いたいのか類推することもできます。そのような状況なら、例えば「何番目のスライドで私はこのように理解しましたが、それであっていますか?(あなたが言いたいのはこういうことですか?)」のような質問もできます。自分が少しでも気になったことは、ぜひ質問をして解決しましょう。

「質問したいが、英語の表現が分からない」

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この問題は、自らの質問の型を作ることで解決できます。以下、よく使われる型を示します。

Step 1: 自分の名前・所属を伝えた上で、発表者への感謝を伝える。

  • Thank you for your wonderful presentation. I’m 〇〇 from class ☓☓. 
    • 素晴らしいプレゼンありがとうございました。☓☓クラスから来た〇〇と申します。
手短かに発表内容全体についての感想(何を理解できたかなど)を加えるのもいいでしょう。
  • I was able to learn how important X is for Y.
    • YにとってXがいかに重要かがわかりました。

Step 2: 疑問が生じた箇所を明確に伝える。

スライド番号などを覚えておくと次のようにスムーズに尋ねることができます。

  • Could you go back to the slide number 〇? I couldn't understand what you talked about there.
    • スライド番号〇番に戻っていただけますか?そこであなたが話されたことが理解できませんでした。
スライド番号を覚えていない場合、次のようにスライドを再度表示してもらう表現もあります。
  • Could you show me the slide where you talked about 〇? ...Yes, that one.
    • あなたが〇について話しておられたスライドを見せてもらえますか?はい、それです。

Step 3: 疑問点を質問する。

次のように疑問点(あなたが知りたいこと)を明確に伝えましょう。
  • Could you explain it to me again?
    • もう一度それを説明してもらえますか?
  • What do you mean by that?
    • それはどういう意味でしょうか?
  • What is the difference between 〇〇 and □□?
    • 〇〇と□□の違いは何でしょうか?
  • How is 〇〇 different from □□?
    • 〇〇と□□はどのように異なっているのでしょうか?

Step 1と2の表現は繰り返し使えるので、Step 3の質問だけを考えれば良いことになります。

発表者が質疑応答を乗り切るための3つの方法

次に、発表者側の視点に立って考えてみましょう。質疑応答の時間が嫌いで、早く過ぎ去ってほしい。そのような経験はないでしょうか?

しかし、必要以上に不安になる必要はありません。ほとんどの場合、質疑応答は、質問をあらかじめ想定し、そのための回答を練習し、想定外の質問に対処するフレーズを覚えておくことで突破できます。 

質問を想定し、準備する

質問の想定は、自分だけでできるものもありますが、友人に自分の発表を聞いてもらうことが一番です。疑問に思った点をその場で教えてもらえれば、その質問に対して準備しておくことができます。

スライドの完成が発表前日になってしまった場合など、予行演習ができなかった場合は、せめて自分のスライドを別の言葉で説明できるように、また、単語・用語の意味を聞かれた場合にその意味をわかりやすく説明できるようにすることなどは自分で想定できる対処法と言えるでしょう。

このように想定することは、他の類似の質問に流用できる可能性もあります。

想定外の質問に対処する

想定外の質問が来た場合、「パソコンを見ながら黙る」ことや「笑ってごまかす」ことは、質問に答えてようと努力していないという点で不誠実な反応と捉えられる可能性があります。

次のように対処することで想定外の質問に対してもできるかぎり動じずに対応できるようにしましょう。

対処法①:聞き返す

質問に答えるためには、まず相手の質問を短時間で、正確に理解する必要があります。そのため、相手の質問を聞き返すことは自然なことですので、遠慮せずに次のようなフレーズで質問を繰り返してもらいましょう。

  • Could you repeat your question?
    • もう一度質問を繰り返してもらえますか?
  • Could you say that again?
    • もう一度お願いできますか?
  • I’m sorry, but can you explain that to me in a different way?
    • すみません。別の言い方でお願いできますか?
  • So, your question is 〜. Is that right?
    • つまりあなたの質問は〜、ということですか?

対処法②:わからないことは正直に

その場の知識では答えられない質問が来た場合、正直にわからないと伝えることも誠実な態度です。わかったふりをしたり、その場を切り抜けるために不正確な情報を答えるよりははるかにマシです。
  • I think I understand your question. I’ll need to look into that. Thank you for making a good point. 
    • 質問の意味は理解できたと思いますが、私の方で調べる必要があります。ご指摘ありがとうございました。
  • That’s a good question. Let me look into that and get back to you.
    • 良い質問です。その点について調べて後ほどお答えします。
  • That’s an interesting point. I’ll have to think about that.
    • それは大変興味深い点ですね。検討させていただきます。

「褒める」英語表現

ここでは、質疑応答で重要になる「褒める」表現について説明します。

褒めることはとても重要です。情報を提供してくれた発表者をねぎらい、良い質問やコメントをくれた質問者に感謝の気持ちを「褒める」表現に込めることで、質疑応答の場の空気を和ませることができます。

質問者→発表者を褒める表現

質問をする際には、いきなり質問を切り出すのではなく、まず発表に対する肯定的フィードバックをするのがマナーです。褒める際、発表のどこが良かったのか、具体的に褒めてあげるとより良くなるでしょう。
  • Thank you for your wonderful presentation. Your slides were easy to understand.
    • 素晴らしいプレゼンテーションをありがとうございました。スライドが見やすかったです。
  • Thank you. I was able to learn a lot from your presentation.
    • ありがとうございます。とても勉強になりました。

発表者→質問者を褒める表現

質問を受けた場合は、質問に対する感謝の言葉を述べてから回答することがマナーです。また、感謝の言葉を述べているあいだに回答を考えるための時間をかせぐこともできます。
  • Thank you for your question.
    • ご質問ありがとうございます。
  • I hope I’ve answered all of your questions. Thank you very much.
    • 頂いた質問全てにお答えできていれば幸いです。どうもありがとうございました。
最後に、 自分の回答が適切だったかどうかを質問者に確認するとより丁寧な回答になります。

  • Does that answer your question?
    • これで答えになっていますか?
  • Do I make myself clear?
    • 私は自分を明確にできていますか?=これで答えになっていますか?
  • I hope that answers your question.
    • 質問の答えになっていると良いのですが。

参考文献

Special Thanks

  • Mr. MORI Koyo, Educational Supporter of the year 2019 😄