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Project 2 (P2)

P2のロードマップ



はじめに(到達目標)

プロジェクト英語2(P2)では、以下のことを学びます。
  • アカデミック・ライティングの種類とそれぞれの違い
  • アカデミック・ライティングを構成する基本的な要素
  • P1よりも発展したプロジェクトを起ち上げる
  • インタビューやアンケートを実際に行う
  • 図表を説明する英語表現を学び、P1よりも高度なプレゼンテーションを行う
  • プロジェクトの成果を英文エッセイにまとめる

Stage 1 プロジェクトの立ち上げ(目安 Week 1-2)

Stage 1-1 より発展したプロジェクトを起ち上げよう

前期のP1では、自分が興味・関心を抱いていることを英語で紹介するミニ・プロジェクトを行いました。後期のP2では、自分の興味・関心を中心に据えるという原則はそのままに、より発展したプロジェクトを起ち上げてみましょう。

ここでは、過去の先輩たちがP2で実践したプロジェクトをいくつかのグループに分類し、プロジェクトの発展形の事例をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

問題解決プロジェクト(Problem-Solving Project)

開発プロジェクト(X-Development Project)

仮説検証型プロジェクト(Hypothesis Testing Project)

「左利きの人は天才」説 検証プロジェクト(2013)


チャレンジ・プロジェクト(Challenge Project
新しい技能を身につけたり、作ってみたり、自分にとって初めてのことに挑戦してみて、その成果を英語で発表するプロジェクトです。

チャレンジ・プロジェクトで重要なことは、チャレンジが成功しても失敗しても、それは評価には影響しないという点です。新しいことに挑戦すること自体が価値のあることであり、また、成功・失敗どちらの場合でも、その原因を分析し、他の人に論理的に伝えることが重要なのです。
  • チャレンジのゴールをはっきりさせる
    • どうなれば成功と言えるのか?
  • チャレンジを実施する期間を設定する
  • どうしてそのチャレンジを行いたいのか、理由を言えるようにする
  • チャレンジのゴールを達成できた(成功した)場合
    • 成功できたのはなぜか?他の人も同じ方法で成功するのか?
  • 達成できなかった(失敗した)場合
    • なぜ失敗したのか?結果を冷静に分析する

剣玉プロジェクト(2015)


トランペット演奏プロジェクト(2014)


Stage 1-2 アカデミック・ライティングとは

P2では、プロジェクトの成果をアカデミック・ライティングのかたちに最終的に落とし込むことを目指します。

アカデミック・ライティング(academic writing)と
は、一般的に大学以降の教育機関で求められる、学術的な様式にのっとった書き物のことを指します。

主に教師を読み手として想定し、フォーマルな文体で書くことが前提となります。その主たる目的は、自分の主張や研究成果を読み手に説明・説得することにあります。そのためアカデミック・ライティングには一貫した論理と事実に基づく客観性の高い記述が求められます。この点で日記や感想文とは異なります。

アカデミック・ライティングの種類

アカデミック・ライティングは大まかに次の3の種類に分類できます。
  • エッセイ(essay)
    • 学生の書く小論文(日本語で言うレポート)
  • ペーパー(paper)
    • エッセイよりも長い小論文
    • 学期末レポートはterm paperと呼ばれる
    • 専門性の高い学術論文。research paperとも呼ぶ。
  • テーシス(thesis) / ディサテーション(dissertation)
    • 学位取得のために提出する論文

エッセイとペーパーの違い

日本語でエッセーと言えば随筆(筆者の体験や知識をもとに、それに対する感想や思索を散文でまとめたもの)を意味することが多く、文学の表現形式のひとつだと考えられています。
英語の essay にも随筆という意味はありますが、もうひとつ、学生の書く小論文(日本語で言うレポート)という意味もあります。

paper に比べると essay は比較的自由な形式で書くことが許されており、扱うテーマも身近な話題や個人的体験に基づくトピックなどが認められます。しかしながら、 essay も paper と同様、論理と事実に基づいて書く必要があります。単に「私は~だと思う」で終わるのではなく、「私は~だと思う。というのも、~だからだ」と、書き手の主張を読み手に論理的に説明する必要があります。

Stage 1-3 プロジェクトのテーマを設定しよう

Stage 1-1を参考により発展したプロジェクトのテーマを設定し、クラスで発表・ディスカッションしてみましょう。
プロジェクトテーマの目的を明確にしましょう。

Stage 2 自らデータを収集する:インタビューとアンケートの実践(目安 Week 2-4)

自らデータを収集する手段としてインタビューとアンケートを実践してみましょう。
  1. インタビュー、アンケートの違いやそれぞれの利点を考えてみましょう。
  2. 調査を実施する前に調査の目的を明確にしましょう。

Stage 2-1 インタビューを行う(目安 Week 2-3)

  • インタビューを行う前に、「何」を明確にするために、「誰」に「どんな質問」をするかを考えましょう。
    • インタビューは1つの質問.に対して議論を深めることもできます。1問1答の質問ばかりではなく、回答者の意見を深く引き出せるように考えてみるのも良いでしょう。
  • インタビューを行う際に、何かを見せたり体験してもらったりするのも1案です。
  • インタビューを行う際にはインタビューの目的を明確につたえ、回答者の情報をどこまで発表で使用して良いか等を回答者に尋ねておきましょう。

Stage 2-2 インタビュー結果を発表する(目安 Week 3-4)

インタビューの結果をまとめ、発表・ディスカッションしましょう。
発表する際に、自分のテーマの目的、今回のインタビューの目的、インタビューの詳細、結果のまとめ・考察を入れるようにしましょう。
回答者の個人情報の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。

インタビュー結果を報告する英語表現例

  • I interviewed 10 university students majoring in biology. 生物学専攻の大学生10人にインタビューしました。
  • I conducted an interview with a professional musician. プロの音楽家にインタビューを行いました。
  • I interviewed professors at my department to ask when they started to get interested in biology. いつ生物学に興味を持ったのかを尋ねるために、自分の学科の教授にインタビューをしました。
  • The people we interviewed ranged in age from 20 to 25. インタビューした人たちは20歳〜25歳です。
  • We had 5 male and 5 female respondents. 回答者は男性5人、女性5人でした。
  • I asked some questions about school life. 学校生活に関する質問をいくつかしました。
  • The goal of the interview was to identify problems that the school had. インタビューの目的は学校が持つ問題を特定することでした。
  • Let me summarize what we found out from the interview. 我々がインタビューから発見したことを要約させてください。
  • In our research, young people claimed tobacco advertising had no effect on their smoking habits. 私達の研究で、若い人々はタバコの広告は喫煙習慣に影響がないと主張しました。

Stage 2-3 アンケートを行う(目安 Week 3-4)

  • アンケートを行う前に、「何」を明確にするために、「誰」に「どんな質問」をするかを考えましょう。
    • 自由記述ばかりのアンケートだと大規模なデータから傾向を見つけ出すことが難しくなります。選択式の質問を入れた上で、必要に応じて自由記述を設けると良いでしょう。
  • 回答者の属性(年齢郡、出身地、職業等)を尋ねるセクションを最初に作ってみましょう。その際、聞く必要がない情報をむやみに尋ねることはせず、尋ねる項目を入念に練りましょう。
  • アンケートを実施する方法を考えましょう。用紙を配布するだけでなく、オンライン上で実施できる方法も検討すると良いでしょう。
    • Googleフォームなどのツールも有効活用してみましょう。
  • アンケートフォームには、アンケートの目的や情報の取り扱いについての説明を入れておきましょう。

Stage 2-4 アンケート結果を発表する(目安 Week 4-5)

アンケート結果を報告する英語表現例

アンケートの結果をまとめ、発表・ディスカッションしましょう。
結果はエクセル等を用いてグラフを作成すると効果的です。
発表する際に、自分のテーマの目的、今回のアンケートの目的、アンケートの詳細、結果のまとめ・考察を入れるようにしましょう。
回答者の個人情報の取り扱いにはくれぐれも注意しましょう。
  • We conducted a questionnaire survey on how we spend our money. 私たちはお金の使い方に関するアンケートを行いました。
  • The respondents were 100 university students, consisting of 50 undergraduate students and 50 graduate students. 回答者は100名の大学生で、学部生50名、院生50名でした。
  • Figure 1 shows the results of the undergraduate students. 図1は学部生の結果を示しています。
  • As this pie chart shows, the undergraduate students spend 5% of their money on food at home and 10% on eating out. この円グラフが示すように、学部生はお金の5%を家での食事に、10%を外での食事に使っています。
  • On the other hand, it shows that graduate students spend 10% of their money on food at home and 5% on eating out. また、それ(グラフ)は院生はお金の10%を家での食事に、5%を外での食事に使っていることを示しています。
  • This indicates that the graduate students in our study cook more often than the undergraduate students. これは我々の研究において院生は学部生よりも頻繁に自炊することを示します。
  • Look at the graph on the screen. スクリーン上のグラフを見てください。
  • This graph shows a decline in the population of Japan. このグラフは日本の人口の減少を示しています。
  • The horizontal line represents years. 横線は年を表しています。
  • The vertical line represents the population. 縦線は人口を表しています。
  • Now, let's look at the part circled in red. では、赤で囲んだ部分を見てみましょう。
  • The population of Japan peaked in 2008. 日本の人口は2008年にピークに達しました。
  • Since 2008, the population of Japan has been declining. 2008年以来、日本の人口は減少しています。
  • The line in blue indicates the estimated population of Japan from 2015 to 2100. 青い線は2015年から2100年の日本の推定人口を示しています。
  • The population is estimated to be about 83 million in 2100. 2100年には人口は約8300万人になると推計されています。

Stage 3 マルチメディア(目安 Week 5)

プロジェクトを発展させるための資料として、文献を調べることはもちろんですが、マルチメディア資料を取り入れることにも挑戦してみましょう。
マルチメディア資料はデータとして使用する以外に、発表でオーディエンスの注目を集めたり、説明をより分かりやすくするためにも使用できます。効果的な取り入れ方を考えてみましょう。

Stage 4 中間プレゼンテーション(目安 Week 6-7)

中間プレゼンテーションでは各自約5分でこれまでのプロジェクトの経過についてまとめ、報告します。
  • 中間プレゼンテーションでは、インタビューの結果、アンケートの結果、マルチメディア資料を使用しましょう。
  • モデレーターとタイムキーパーを選出し、会を進行できるようにしましょう。

Stage 5 パラグラフ・リーディング(目安 Week 8-10)

小論文ですと、パラグラフ(paragraph/段落)1つにつき、1つの主張や論拠の説明に用います。
パラグラフの最初の1~2文はトピック・センテンス(topic sentence)と呼ばれ、特に重要です。トピック・センテンスでは、そのパラグラフに何が書かれているかを1~2文でまとめます。読者は、パラグラフの最初の1~2文を読むだけでそのパラグラフの中に何が書かれているかを簡単に把握することができるのです。言い方を変えると、トピック・センテンスで触れられていない情報をパラグラフの中に書くべきではありません。
トピック・センテンスのあとは、トピック・センテンスで述べたことを肉付けする具体的な内容に入ります。自分の主張をサポートする役割をするため、サポーティング・センテンスと呼ばれます。
最後にそのパラグラフをまとめるクロージング・センテンスが入ることがあります。

Stage 5-1 パラグラフ・リーディング 1

サンプルのアーティクルをを読み、各パラグラフのトピック・センテンス、サポーティング・センテンス、クロージング・センテンスを探しましょう。また、パラグラフでどのような主張が行われ、どのような例・データ等を用いてサポートがなされているかを読み込んでみましょう。

Stage 5-2 パラグラフ・リーディング 2

自分のプロジェクトに関する英語のアーティクルを探し、Stage 5-1と同様に各パラグラフのトピック・センテンス、サポーティング・センテンス、クロージング・センテンスを探しましょう。また、パラグラフでどのような主張が行われ、どのような例・データ等を用いてサポートがなされているかを読み込んでみましょう。

Stage 5-3 サマリーを書いてみよう

自分のプロジェクトに関する英語のアーティクルの内容をパラグラフリーディングし、自分のプロジェクトに参考になる点を中心にサマリー(要約)をまとめます。サマリーの長さは、それをプレゼンテーションで使うのか、Tem Paperで使うのかによっても異なりますし、どの程度掘り下げて書くかについてはプロジェクトの内容によって様々です。重要なことは、サマリーは一通りでは決してないことです。自分の視点を大切にしましょう。

Stage 6 Term Paperを書こう(目安 Week 11-14)

P2では基本的なアカデミック・ライティングの構成を学ぶため、プロジェクトの成果をTerm Paper(学期末レポート)というかたちにまとめます。

アカデミック・ライティングと呼ばれる書き物には、どういう順番で何を書くかという、構成要素の順番や様式について、いくつかのルールが存在します。一般的にアカデミック・ライティングは次の要素を有します。
  • 表題(Title)
  • 抄録(Abstract)
  • 序論(Introduction)
  • 本文(Body)
  • 結論(Conclusion)

Title(表題)

ペーパーの題名です。ペーパーの扱うテーマや問題提起を簡潔に述べます。
  • 例:スマートフォンのゲームアプリが巻き起こす新たなゲーム革命

Subtitle(副題)

Title に追加的な説明を加えたいときは副題をつけます。
  • 例:NintendoからiPhoneへ

Abstract(抄録/論文要旨):150~300 words

読者は、Titleを読んで次にAbstractを読みます。Abstractの内容に基づいて読者はその論文が読む価値があるかどうかを判断するのです。ですから、Abstractは読者に論文を読んでもらうためのアピールをする、とても大切な場所なのです。

Abstract では、まず、論文の最初から最後までを通して何が書かれているのかを簡潔にまとめます。一般的に、研究の目的、方法、成果、課題、そして研究の意義を簡潔にアピールするのが良い Abstract とされます。
  • 例:2007年のiPhoneの登場により、コンピュータ・ゲームの市場は大きな転換点を迎えている。スマーフォンという新たなハードウェア、そしてゲームアプリという新たなソフトウェアの誕生は、同市場の勢力図を急速に塗り替えている。本論文では、スマートフォンとゲームアプリの登場が既存のコンピュータ・ゲーム市場に及ぼしている歴史的変化について、両者のプレイ時間、ソフトウェアの売上高、ビジネス・モデルの比較という複数の指標から明らかにすることを試みた。その結果、いずれの指標においても新興勢力であるスマートフォンとゲームアプリが急速に拡大していることがわかった。この研究は、新たな次元に突入したコンピュータ・ゲーム市場の現状を数量的に解明している点で意義があると言える。

Introduction(序論):全体の10%

ペーパーを家にたとえると、序論は読者が最初に足を踏み入れる場所、すなわち玄関です。読者は今から家の中を見て回りますので、その家がどういう家なのかを家の周辺地図や間取り図を使って玄関で教えてあげましょう。それが序論の役割です。

具体的には、ペーパーで扱われるテーマの背景知識の説明(General Statement)、そのペーパーのテーマの要約(Thesis Statement)、各章の構成(Chapter Outline)を序論で書きます。

General Statement

まず、ペーパーの読者にテーマの背景知識を簡単に説明します。

  • 例:世界的に見て、コンピュータ・ゲーム市場の規模は拡大し続けている。2013年のコンピュータ・ゲーム市場全体の規模は9兆3000億円に達すると報告されている(Gartner, 2013)。コンピュータ・ゲームに興じるプレーヤーが世代交代するのと同様に、コンピュータ・ゲーム市場で活躍するプレーヤーにも世代交代の現象が起きる。ゲームセンターの大型ゲーム機が家庭用ゲーム機に王座を奪われたのと同じくらい、いや、もしかしたらそれよりも大きな転換期が、いま、コンピュータ・ゲーム市場に起きている。

Thesis Statement

最後に、ペーパーの目的や主張のまとめを1~2文で述べます。この部分を Thesis Statement と呼びます。 Thesis Statement は論文の大黒柱になる非常に重要な部分です。その論文に何が書かれているのか、コアとなる情報を簡潔にまとめましょう。

  • 例:本論文では、スマートフォンのゲームアプリが既存のテレビゲームのシェアを急速に奪っている現状について、まず両者のゲームソフトの売上高とプレイ時間の増減を比較する。そしてその原因を、ハードウェアの携帯のしやすさの違い、ネットワーク機能を用いたプレイ体験がもたらす満足感の差、アプリ内課金とソフト売り切りというビジネスモデルの差という3つの観点から明らかにする。
Thesis Statement が上手く書けない人は、「この論文の目的は~することである」の「~」の部分を考えてみて下さい。

Chapter Outline

もし長めのペーパーであれば、このあとの本文~結論部分で何を論じるかを簡単にまとめます。

例:まず第1章では、~~~について述べる。次に第2章では、~~~を考察する。第3章では、~~~を時系列にまとめる。最後に、~~~を論じることで結論とする。

Body(本論):全体の80%

Body では、ペーパーの主張(Thesis Statement)を支える根拠を論じたりデータを示して説明します。
Body は複数の章(chapter)に分けるのが普通です。章をさらに小分けにするには節(section)を、節をさらに小分けにするには項(subsection)を使います。小論文であれば章までで十分ですが、卒業論文などの長いペーパーですと節や項を用います。
  • 第1章 chapter
    • 第1節 section
      • 第1項 subsection
    • 第2節
  • 第2章
    • 第1節
      • 第1項

パラグラフの構成

小論文ですと、パラグラフ(paragraph/段落)1つにつき、1つの主張や論拠の説明に用います。1つのパラグラフにたくさんの情報を詰め込みすぎないようにしましょう。

パラグラフの最初の1~2文はトピック・センテンス(topic sentence)と呼ばれ、特に重要です。トピック・センテンスでは、そのパラグラフに何が書かれているかを1~2文でまとめます。読者は、パラグラフの最初の1~2文を読むだけでそのパラグラフの中に何が書かれているかを簡単に把握することができるのです。言い方を変えると、トピック・センテンスで触れられていない情報をパラグラフの中に書くべきではありません。

トピック・センテンスのあとは、トピック・センテンスで述べたことを肉付けする具体的な内容に入ります。

このように、本文を書くときは大きい情報から小さい情報へという流れを意識しましょう(総論から各論へ)。

  • 例:第1章の Topic Sentence
    • 本章では、スマートフォンのゲームアプリが既存のテレビゲームのシェアを脅かす存在として台頭しつつあることを、ゲームソフトの売上高とプレイ時間の比較に基づいて述べる。両方の比較において、ゲームアプリは既存のテレビゲームを大きく上回っているか、急速に上回りつつあることを示す。
このように、アカデミック・ライティングでは基本的な姿勢として、情報の階層構造の最上位ではそれ以下に含まれる内容を簡潔に示すことが求められます。

たとえば、上記の例で示した第1章の内容をさらに2つの節に小分けする場合、第1節と第2節それぞれのTopic Sentenceは次のようになります。

  • 例:第1節の Topic Sentence
    • 本節では、既存のテレビゲームのソフトウェアの売上高は減少傾向にある一方でスマートフォンのゲームアプリは爆発的な売上を見せており、市場規模が急速に拡大していることを示す。
  • 例:第2節の Topic Sentence
    • 本節では、既存のテレビゲーム機に費やすプレイ時間が全年代で減少傾向にあるが、スマートフォンのゲームアプリでのプレイ時間は全年代で過去5年間で急増していることを示す。

導入部を入れて読みやすくする

上記のようにトピック・センテンスのすぐ後ろから本論を始めてもいいのですが、読み手の気持ちがトピックに入りやすくするために導入部(introductory part)を設ける場合もあります。導入部では、トピックに関連した一般論やちょっとした小話を挿入したりします。
  • 例:テレビゲームという言葉が象徴するように、コンピュータ・ゲームで遊ぶという行為はゲーム専用機をテレビに繋ぎ、テレビの前に座って行うものとこれまで考えられてきた。しかし、今その概念は「テレビの前」から「手の中」に大きく変わりつつある。本章では、スマートフォンのゲームアプリが既存のテレビゲームのシェアを脅かす存在として台頭しつつあることを、ゲームソフトの売上高とプレイ時間の比較に基づいて述べる。両方の比較において、ゲームアプリは既存のテレビゲームを大きく上回っているか、急速に上回りつつあることを示す。

Conclusion(結論):全体の10%

Conclusion はペーパー全体の結論です。結論を書くときに注意したいのは、結論はこれまでに述べてきた意見をもう一度集約する場所だということです。結論に至るまでの意見を曲げたり、他の意見(特に反対意見)にも賛意を示したりする必要はありません。序論の Thesis Statement で書いたこととズレやブレのないようにしましょう。
  • 例:本論文では、スマートフォンのゲームアプリが既存のテレビゲームのシェアを急速に奪っている現状について、3つの観点から論じた。ビデオゲームのプラットフォームがテレビに接続する端末からスマホに急速に移行することで、ビデオゲームの遊び方そのものが変化していることがわかった。
研究を発展させる上での課題や展望を最後に含ませましょう。
  • 例:今回の研究では主に日本のゲーム市場のみに着目したが、今後の課題として、海外でも同じ現象が起こっているのかどうか、さらなる調査を要する。

References / Bibliography(参考文献一覧)

References と Bibliography はどちらも「参考文献一覧」と訳されますが、両者は意味が少し異なります。 References は本文内で言及(refer to)された資料やデータの出典一覧であり、 Bibliography は本文内に言及はないけれどもペーパー執筆時に参考にした資料などの一覧です。

参考文献一覧は、資料やデータの種類によっていろいろな書式があります。詳しくは、「引用と参考文献の一覧」を参考にして下さい。

本文内で外部の資料に言及することを Citation と言います。英文ライティングにおける Citation の表現については「引用と参考文献の一覧」を参考にしてください。

Stage 7 最終プレゼンテーション(目安 Week 11-14)

最終プレゼンテーションでは各自8分でプレゼンテーションを行います。
  • 最終プレゼンテーションで使用するデータや資料を厳選しましょう。場合によっては、インタビューやアンケートの結果を再実施してもよいでしょう。
  • モデレーターとタイムキーパーを選出し、会を進行できるようにしましょう。
  • 質疑応答も行いますので、P1で習った表現を復習しておきましょう。

Stage 8 まとめと振り返り(Week 15)

優秀なterm paperはPEP Journalに掲載予定。投稿を目指してがんばろう!